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2021 10.02(SAT)

津軽民謡~十三の砂山~

津軽三味線をされている方ならご存じと思いますが

 

津軽半島北西海岸に「十三」(じゅうさん)という場所があります。

 

そこは北前船往来が盛んだったころ、繁栄していた港でした。

 

今は港はなく、海水と川水が混ざり合った汽水湖「十三湖」があります。

 

シジミの名産地として有名です。

 

スーパーで「青森産」と書かれたシジミを見ると

 

「あぁ、十三湖から来たのかな…」なんて思いながら、

 

頭の中で津軽民謡(十三地域の盆踊り唄)

 

「十三の砂山」が流れてきます♪

 

この「十三の砂山」ですが、(とさのすなやま)と読みます。

 

地名は「十三」(じゅうさん)なのに、民謡は「十三」(とさ)と言う。

 

なぜ!?

 

元々は(とさ)と言われていたけれど

 

高知の「とさ」と紛らわしいから(じゅうさん)というようになったのかねぇ、

 

なんて

 

昔聞いたのを「へ~」と思っていましたが

 

どうやら違うみたいです(^^;)

 

 

十三を(とさ)というのは古称で(じゅうさん)となったのは

 

津軽氏五大藩主、信寿公が1700年元禄十三年に

 

土佐守に任ぜられたことへの配慮のようです。

 

私も、まだまだ勉強不足です(ーー;)

 

 

「十三の砂山」の歌詞は

 

「十三の砂山 米ならよかろ 西の弁財衆にゃ ただ積ましょ」

 

意味は

 

「十三を埋め尽くした砂山がお米ならどれほどよいことか。

もしお米であったならば、西国からくる弁財船の船頭衆に

代金なしでいくらでも積ませてあげるものを」

 

「弁財船」とは、北前船のことだそうです(北ではこう呼ばれていたらしい)

 

昔は十三に着岸してお米を積んでいたのが

 

津波や洪水などにより、

 

港が砂山にふさがれて、できなくなったことを嘆いてうたわれた、

 

と言われたり

 

亡くなった方の霊を慰める鎮魂歌としてうたわれた、と言われています。

 

津軽三味線、津軽民謡というと

 

激しく、勢いのあるイメージがあると思いますが

 

この曲はしっとり,哀愁溢れる曲です。

 

私の三味線教室(和心)では

 

2重奏でよく合奏します。

 

少しずつ、動画も載せていきたいと思います(^^)

 

 

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