「和心」主宰 鈴木 利枝
はじめまして、大分県別府市在住の津軽三味線奏者 鈴木利枝です。
私がはじめて三味線に触れたのは、10歳のころです。周りはご年配の方ばかり。
たくさん褒めてもらえて嬉しかったことを覚えています。
中学1年生のころ本場の津軽三味線を聴く機会があり、お腹に響く低音のとりこになりました。プロを志して、生まれ育った名古屋を離れ、津軽三味線修行のために青森に移住したのが
中学2年生のころです。
そして大学4年時に「津軽三味線全国大会 文部科学大臣賞(優勝)」受賞をきっかけに、公演やレッスンのご依頼をいただく機会が増えました。
大学卒業してすぐのころ、地域の小さなイベントで、観客のおばあちゃんが杖をつきながら
「こんなに素晴らしい演奏が聴けるなんて、今日は来てよかった」と涙を流してくれたことが
あります。
ひとりの方が涙を流して喜んでくださったことは、演奏者として大きな喜びでした。
私は今もこの思い出に支えられて、演奏を続けています。
「一挺万華」(いっちょうばんか)
たった一挺の津軽三味線で音の万華鏡を創り上げる
これからも「今、目の前にいる人に感動をお届けする」ことを目指していきたいと
思っております。