新お稽古場・吸音と遮音
建て直していた、自宅兼お稽古場が完成間近です。
洗いだしの玄関に、格子の引き戸。
軒の裏には大分県産の杉板を張って頂きました。
昨日、大分大学工学部の富来教授(音響工学ご専門)と学部の皆様にお越しいただき
最終的な音響測定していただきました。
設計段階から関わって頂き、遮音と吸音のバランスを取って頂きました。
まず、私が大分大学の無響室にお邪魔して三味線のデシベル測定。
その後いろいろな場所で測定。
音が外に漏れず、さらに室内で耳にキンキン痛くなく、かといって吸音しすぎず
美しい響きが残る…という難しい要望に応えて頂きました!
巨大な装置をお持ちいただき
室内、屋外、廊下等々、色々な場所で数値を測定。
そして、「数値では大丈夫と思うのですが…」と皆さんが見守る中、ついに?室内で演奏。
教授、助教授、学生の皆様、建築会社の社員さん、家族、総勢10名以上
しーん。
べべん!
耳に痛くないし、響きも残っているし、他の室内にも音が漏れないし、
良い!
と実感できました。
皆さん
「よかった~( ;∀;)」
建設会社の社員さんは特に
「引き渡し間近で、工事やり直し等ならなくてよかった( ;∀;)」と
本当にほっとされていました。
ご心配おかけしました・・・
今回、建設中も何回も富来先生にはお越しいただき
測定していただきました。
建設会社さんは、「初めての試みです」という中
吸音素材を天井に張って頂き、それを杉板を格子状に配列することにより
見た目も良く仕上げていただきました。
先生も「個人住宅でこの吸音素材を使うのは初めてじゃないかなぁ」と。
稽古場内には三味線専用棚も。
20挺近く入ります。
壁を珪藻土にして、湿度もコントロールできるようにしていただきました。
沢山の方々のおかげでとても良いお稽古場になりそうです(まだ完成ではない^^;)
来月から、新しいお稽古場になります。
ありがとうございました!!!
どのお弟子さんが、最初にいらっしゃるかな?